最終章 さようなら沖縄、また来ます。

やだやだやだやだ帰りたくない!!!

だってまだ美ら海水族館も首里城もひめゆりの塔も行ってないし、海ぶどうもマンゴーもゴーヤも食べてないんだよ!!?帰れるわけないじゃん???

しかし飛行機の時間は刻々と近づいていた。……ついでに期末試験の日程も再来週に迫っていた。

早川と黒田は空港で、直前に来られなくなった向井のためにお土産を選んでいた。

「これがいいんじゃない?」

黒田が指さしたのは、可愛くデフォルメされた色鮮やかなシーサーの置き物。

「お、いいじゃん」

と早川が手に取ったのは、黒田が指さしたものの隣にあったシーサーの置き物。デフォルメ無しのガチシーサーで、若干怖い。

「う、うん、なんか目が怖いけど……」

「可愛いじゃん、うん、これにしよう!」

「可愛い……?そうかな、うん……いいと思う」

男子へのお土産は男子が選んだ方が正解だ。

 

行きの飛行機で、思っていたより荷物の重量制限がゆるゆるだと学習した我々は、とにかく手荷物を二つにしさえすればいいんだろと、鞄にお土産を詰め込みまくった。

荷物検査も終わり、とうとう搭乗口へ。飛行機の席はくじで決めた。

「俺、窓際がいい!!」

誰が言ったでしょうか。

正解はみんなの早川パパでした。子どもか。

「いいよ、代わってあげる」

と、髙川ママ。大人だ。

飛行機の席は、

A 早川   内山
B 髙川
C 菊地

D 空席(向井)
E 山谷
F 黒田

乗客のほぼ全員が席につき、CAさんが見回りに来た時、内山が立ち上がった。

「そこの空席、キャンセルなので、俺がそっちにいってもいいですか!?」

「寂しがり屋かよ」

CAさんを若干困惑させ、主張が強い寂しがり屋はD席にやって来た。まあ、山谷と黒田だけではツッコミ不在のよく分からない会話が繰り広げられることは目に見えていたため、二人は内山を歓迎した。が、疲れで気が狂ったのか、14期希少種のツッコミ・内山はアイデンティティを放棄。ボケを連発し、仕方なく山谷がツッコミ役にまわるという大変珍しい状況が形成された。

飛行機が離陸して少し経つと、駄々をこねた早川パパも寂しがり屋内山も、皆すぐに寝落ちてしまった。

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「あっという間だったな」

「本当にね」

遠ざかって行く島々を窓から眺めながら、私は感慨に耽った。昨年の合同ゼミ、関西への旅行では、渉外コンビの私と山谷は無事に計画を遂行することにてんやわんやだった。私の年に二回あるサークルの合宿も、朝の6時半から夜まで稽古、その後は社会人の方々と遅くまで飲み会、といった気の抜けないスケジュール。だから「明日は何する?」なんて言いながら肉を焼いて酒を飲み、寝て起きたらみんなで朝ごはんを作る、そんな旅行が楽しくて、心地よくて仕方なかった。

もうほんの数ヶ月で、私たちは別々の道へと進んで行く。だから学生のうちに、皆と一緒に色んな所に行って、色んなものを見たい。そして、先輩方のように、大学を卒業しても崩れることない絆を作っていきたい。

そんなこんなで我々の旅は終了!内山幹事ありがとう!次こそは東を連れていくぞ!

俺たちの冒険はこれからだ!

~ご愛読ありがとうございました!黒田先生の次回作に乞うご期待!!

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