第四章 夏の世の夢(後編)~飛んで火に入る夏の虫事件~

※※※ 残酷描写と虫が苦手な方は読まないでください ※※※

BBQが終わった後。

我々はBBQの火を利用して花火を始めた。花火は前日にドンキで適当に購入したもので、およそ百数十本ある。

最初のうちは各々好きなように火をつけて遊んでいたが、我々は小学生ではない。すぐに飽きてしまった。

そこで、早川の持つ一眼レフを使って光で文字を作ることにした。選んだ文字は我らが “KOHNO♡”。……何も言うまい。

そしてこちらが初挑戦結果。

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OH, NO!!

しかし、難易度が高ければ高いほど、燃えちゃう我々。挑戦しては失敗しを繰り返し、あれほどあった花火を物の見事に消費し尽くしてしまった。

そんな(おこちゃまな)我々の努力の成果がこちら。

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Kの感じがおしゃん。ということにしておこう。

そんな我々に気付かれないよう、蠢き近づいてくるものがいた。そいつは人類が姿を表すよりずっと前、約三憶四千億年前から地球上に存在する。その圧倒的な生命力と、いざと言う時の頭脳は、時に人類を凌駕する……。

その日、人類は思い出した。
奴らに支配されていた恐怖を。
鳥籠の中に囚われていた屈辱を。

奴を駆逐するため、我々人類は幾度もワナをしかけ、戦い続けてきた。しかし未だ抹消には至っていない。奴を「漆黒の使者」、略してGと呼ぼう。

そのGは奇行種だった。自ら燃え盛るBBQコンロの中に這い上って来たのだ。思ったより熱かったのだろう。苦しみながら、火のついていないコンロの方へと逃げていった。

それを見つけた我々は困惑した。Gは重要駆逐対象だ。ここで逃がしてしまっては、もしかしたら今夜寝込みを襲われることになるかもしれない。それだけは絶対に避けなければならない。しかし奴も、こんなことは言いたくないが、我々と同じ「生き物」だ。奴らからすれば、こんな草むらでBBQをしている我々の方が「侵入者」であり、不自然な存在。自ら手を下すことは避けたいところだ。

「どうしたら良い……」

我々はその答えを知っていた。しかし、知らない「ふり」をした。そこまで無情には……なれない。

「ど、どうしよう!出てきちゃうよ……!」

女子の悲痛な叫び。痺れを切らした早川・イェーガーがBBQコンロに手を伸ばした。

「うぉぉおおおおおおおお!!!!!」

カチッ

チッチッチッ

ボッ

早川・イェーガーの紅蓮の炎は我々人類を滅亡から救ったのであった。

 

~黒田の感想~
「私、明日絶対コンロの掃除しないから!!!」

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