俺たちのバケーション:1日目

登場人物

・内山(旅の企画者にして権力者。Wifiお兄さん。)

・奥永(ガーリーさと気配り上手が光るお姉さん。影のディシジョンメーカー。)

・神谷(グアム旅行に並々ならぬ意欲を燃やす。戦跡ツアーにノリノリ。)

・菊地(5年生。2度目の卒業旅行。)

・栗原(キュートでセンスある服装は旅の癒し。)

・黒田(メンバー随一のムードメーカーかつ看板娘。)

・高川(肝っ玉母さん。方々でアイデア出しを行い、バラバラになりがちな8人をまとめる。)

・山谷(海の男。実は水も滴るイイ男。)

 

朝5時。楽しいイベントがある日は、目覚ましより先に体が勝手に起きる。得な性分だ。朝食は、昨晩のもつ鍋の残りで作った雑炊。今日から4日間グアムに行くんだから、日本食の食べ収めだ。

さて……パスポート良し、財布良し、コンタクト洗浄液良し。あとは最悪、現地調達で大丈夫。いざ出立だ。予定は9時に成田空港第二ターミナルへ集合だ。内山が来た。高川も来た。山谷も、奥永も、神谷も来た。みんなどことなく嬉しそう。卒業旅行だもんね、楽しみじゃないわけがない。

…あれ?2人ほどいない気が…?

LINEで遅刻を明言する栗原。定時までには来ると見せかけ、さりげなく遅れる黒田。ある意味、どちらも潔い。

さて、無事皆が揃えばさっさと出国手続きだ。チケット入手、荷物預入、手荷物検査、出国審査もサクサクと終える。さしたる問題もなく、僕たちは日本国のエリアを出てしまった。幸先イイね。

t-Way航空グアム行きの搭乗口は99番ゲートでターミナルの外れ。中心部に比べると、心なしかショップの数も規模も小さい。皆がゲート近くの座席で歓談する中、一人、ターミナルの探検をすることに。

免税店はやっぱり面白い。煙草を何カートンも買うおじ様、化粧品に目を輝かせるご婦人方、Japan感溢れるお土産品を手に取る外国人。買おうかなー、でも日本のディスカウントストアで買ったほうが…などとあれこれ考えていると、あっという間に搭乗時間の11時前だ。ザンネン。こういうのを、石橋をたたき割るって言うんだろうな。そんなことをぼんやり思いながら機内へと向かう。

 

座席は、通路を挟んで3on3。コンパクトなもんだ。通路右前列は菊地・栗原・黒田。通路を挟んで神谷。一列後方には、右側に内山・山谷・高川。通路を挟んで奥永。

前列右サイドでは、栗ちゃんが会話の口火を切った。すご~くニコニコしながら、あれこれ話す姿は眩しい。幸せそうな姿を見られて、こちらまで幸せだ。

黒田は、何やら小説を黙々と読んでいる。何をやっても絵になるから大したもんだ。三重野さんが侍らせる気持ちも分かる。

通路を挟んだお隣の神谷は、フードを被って熟睡。寝相まで凛々しいのは山を渡り歩いたゆえか。

後方の4人も、思い思いの時間を過ごしている。仲間が近くにいるけれど、自分の好きなことをやれるって結構落ち着くよね。

 

そうこうしていると、機内食としてサンドイッチとオレンジジュースが提供された。味はともかくボリュームに乏しいから、グアムに着くころにはお腹ペコペコなんだろうなぁ。

 

機内食を済ませた後は、成田で買った小説を手に取る。これは、幼なじみとの片思いが終わったOLがひょんなことからスピーチライターとなり、クールビューティな師匠と二人三脚、成長していくストーリーだ。涙あり笑いありの軽妙な文体に引き込まれ、気が付けばあっという間に読み終わっていた。原田マハの『本日はお日がらもよく』、お勧めです。

CAから配られた入国書類を書き、地球の歩き方を眺めていると、いよいよシートベルト着用サインのサインが点灯した。夢の島、グアムはすぐそこだ。

 

お世辞にもうまいとは言えないランディングを経て、無事グアム国際空港に到着。

iPhoneを起動して空港のwifiを確保するまでがファーストミッション。

メールやLINE、Twitter、Instaglamを手早く確認するのがセカンドミッション。

そして、荷物確保というサードミッションに続く。

内山の「なんかスーツケースが濡れている」というプチアクシデントはありつつも、スムーズに荷物を受け取ることが出来た一行。

次なる入国審査は、ごついお兄さんと向き合うことから始まる。蛍光色に光るデバイスで、親指から小指、手のひらの紋をくまなく取られる。機械が指紋でべとべとなのがイケてないよねと内心ごちる。ちなみに菊地はこの後、ごついお兄さんに他のメンバーより長い時間質問された。もしや5年生ということが、心証を悪くしたのか…?

最後の関所である税関は、想像以上にあっけなかった。というか向こうのやる気が無い。

スマホをいじり、くっちゃべりながら「ドラッグ持ってない~?はい、大丈夫~」と自問自答して旅行者をパスさせる係員。いい商売してますな。

晴れてグアムに入ることが出来た僕たちは、JTBが手配するホテルへの送迎バスに乗るべく、カウンターに並ぶ。所要時間10分ほどの間に、筋肉隆々な米陸軍兵を数多目撃。

「山谷も今度会う時は、こんな感じに変身してるのかな…」などと想像。筋肉love三橋loveな黒田の目に、ムキムキ米兵はどう映ったのだろう。

送迎バスの中では、高川さんと、過去のグアム旅行の経験を語らい、今回の旅行に改めて思いを馳せる。

僕が家族とグアム旅行に来たのはかれこれ10年前。自分も家庭を持ったら、こういうアクティビティをしてあげられるかな~などと考えているうちに、ホテルへと着いた。

ホテルの名はGrand Plaza Hotel。繁華街と海に近いのが取り柄だ。荷物を置いて一休みした後、毎週水曜の夜のみ開催されるナイトマーケットへ向かうことにした。

・ナイトマーケット

 

(肉をほおばる面々)

棍棒のようなチキンを頬張る面々。これで1つ5ドルなんだから驚きだ。

パイナップルcuttingお兄さん

大鉈を振りかざし‘Haaaaaa’ ‘Seiiiiiiiiii’などと叫びながら、ココナッツをカットし、ジュースを作るお兄さん。相方とのじゃれ合いも可愛い。まぁ、優に180cmはある黒人と白人のムキムキメンズなんだけど。

 

(酒を求めて3000歩)

そういえばここのナイトマーケット、酒が売ってない。Jesus Crist. 本当にこのマーケットには酒が無いのか?まだ見ぬ酒を求め、僕らは旅に出た。

そして割とすんなり発見できた。焼肉屋に併設されているバーで買えるらしい。3000歩どころか、せいぜい30歩だろう。

店員曰く、バーの中でビールを買い、紙コップに注いでもらうという具合らしい。

後から知ったことだが、アメリカでは公共の場での飲酒が原則禁止とのこと。隈飲みとか速攻アウトやな。

そんなこんなで手にしたコロナビール。マーケットの喧騒をBGMにゴクゴク。内山や山谷、栗原も満足そう。良かった良かった。

 

(消える黒田・神谷)

一難去ってまた一難。黒田と神谷が見当たらない。

「神谷は大丈夫だけど、黒田は心配だ」という、失礼なんだか心配なんだかよくわからない判断に基づき、内山が探しに行くことに。

残った菊地と山谷。多感なお年頃の男子がじっとしていると誰が思った?マーケットを骨の髄まで味わうべく、さらに奥の方へと探検する2人。

道の向こうには更なるマーケットが広がっており、2人とも大はしゃぎ。ついでにジュースを買う黒田・神谷も見つけられて万々歳。元のフィールドのことは忘れて4人でしばらくふらついていた。改めて集団行動が苦手なメンツだなと自覚した一幕だった。

 

その後も、お洒落な麦わら帽子を被る神谷・黒田を愛でたり、ミクロネシアンダンス(仮称)を鑑賞したりと、限られた時間ながらナイトマーケットを堪能した僕たち。

男子3人組はちょこっとお酒を飲んで床に入ることに。

明日は朝からマリンアクティビティだ。英気を養おう。おやすみ。

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