エピソード7 カルパスの覚醒

遠い昔はるか銀河の彼方で・・・

卑劣な香港料理は倒した。しかし直後に発ったLAでまた苦難が待ち受けていた。大軍で攻めてくるアメリカ料理(?)に対してなすすべはなく、ハンバーガー、ブリトー、ピザの大量摂取で腹を下す毎日が続いたのだった。

 それに加え、昼から飲み、部屋でも飲み、飛行機でも飲み、朝起きても飲むという、ビール三杯で死ぬ美濃部には耐えられないほどのアルコールを摂取し、胃にさらなるダメージを蓄積していた。

 無事アメリカから帰り、追いコンも経て安心する美濃部だったが、ダメージを蓄積した胃に、密かに、確実に忍び寄る小さな肉影にはまだ気付いていなかった•••

続きを読む

広告

エピソード6 ベジタリアンの帰還

遠い昔はるか銀河の彼方で・・・

これは13期香港マカオ卒業旅行において、再発した偏食癖と人知れず孤独に戦った記録である。香港においてはあの恐るべき松屋の硬い肉をはるかに上回る強力な肉が使われていた。この究極メニューを食べてしまったら銀河系に再び自由をもたらすため戦い続けている美濃部はひとたまりもなくえづいてしまうだろう…

※偏見偏食に溢れているため、14期にはどうか香港に行く際の参考にしないでほしいと思うし、13期は俺のことを見捨てないでほしいと本当に思う。
続きを読む

エピソード5 豚トロ群の逆襲

遠い昔はるか銀河の彼方で・・・

中1。それは美濃部にとって試練の時だった。そぼろ程度の肉ならば攻略できるようになったものの、松屋の安い肉は美濃部を追い詰め、えづきを余儀なくさせた。恐るべき松屋の安い肉の追撃から逃れる美濃部はある日、父親に高級焼肉屋に連れて行かれた。美濃部に肉を食わすことに執念を燃やす高級焼肉店のシェフ米田(ベイダ)は無数のサイコロステーキを鉄板全域にくまなく放ったのだった….

続きを読む

MEAT WARS

どうも。暇です!

今年は僕が肉を克服した年から10th anniversaryを迎えるということで、続編が見たかったという読者の要望もあり、ベジタリアンだった頃の話の続きを書くことにしました!結構時間が経ってしまったので以下のあらすじをご覧ください。

・エピソード1 ファントムメナス(忍びよる脅威)
ベジタリアンサイドに堕ちる前の美濃部の誕生を描く序章。ポッド・ミルクは有名だ。
・エピソード 2離乳食の攻撃
母親の離乳食がまずかったため、徐々に美濃部にベジタリアンの影が差すシーンが描かれている。
・エピソード3 ニクの復讐
展示会で食肉の製造過程を見た美濃部がトラウマを患い、ついに暗黒ベジタリアンへと堕ちてしまう。3部作を締め括る悲劇の完結編にして、次回3部作へと繋がる重要エピソード。(ベジタリアンだった頃の思い出〜発症編〜を参照)
・エピソード4 新たなる希望
菜食卿(ベジタリアン)となった美濃部は、小5にして腹筋が一度もできない自分の肉体の貧弱さに衝撃を覚え、肉食系男子になるための修業を開始。やがてクラスの先生と仲間の訓練の元に、給食を攻略し、肉群を克服するための戦いに身を投じる…。(ベジタリアンだった頃の思い出〜恐怖の給食編〜を参照)
・ローグワン/ミート・ウォーズ・ストーリー
“エピソード4“に登場する肉軍との全面戦争のために結集したコシヒカリ戦士たちの活躍を描き出す壮大な冒険活劇。スピンオフ扱いだが、壮大にスベった気がして筆者は毎晩震えている。(ベジタリアンだった頃の思い出番外編~口内戦争~を参照)

そしてこれから描くのが以下のエピソードである。
・エピソード5 豚トロ群の逆襲
・エピソード6 肉食系男子の帰還
・エピソード7 カルパスの覚醒
ということで、エピソード5、お楽しみに!
それぞれなんらかの反響があれば次回作書きます!

ベジタリアンだった頃の思い出番外編~口内戦争~

[これまでのあらすじ]

ーーここは20XX年の美濃部の口内。かつては手を取り合い、共に消化されていた肉国と白飯国だったが、美濃部が肉を拒絶するようになってからというもの、国交は断絶し、関係は悪化。やがて肉軍が宣戦布告し、かれこれ10年以上も戦争を続けていた。そんなある日、ついに肉軍が超巨大軍隊を引き連れ、全面戦争を仕掛けてきた。迎え撃つ白飯軍はコシヒカリ戦士を迎え、万全の体制を整える。しかし、白飯軍に裏切り者がでたことで、一気に肉軍の攻勢が強まった・・

 

 

 

〜歯の砦要塞〜

白飯軍隊長「きたぞ!超大型肉だ!!!皆の者、かかれ!!」

白飯軍「ワーーワーーー」

肉軍「ドロドロドロォ」

白飯軍「なに!こいつら!並の肉じゃねえ!まったく、でんぷんが、、効かない、、だと」バタッ グシャアア

生焼け肉「ひょおお、やっぱ口内は最高っすね!この生焼という防具があれば歯に食いちぎられることもなく、自由に暴れまわれるぜ!!」ギュンギュンギュン

 

 

〜舌の上司令部〜

白飯軍参謀「だめです!相手方の戦力は強く、歯を持ってしても噛み砕くことができません!おまけに肉汁が口内に染み渡り、脳が拒否反応を起こしています!司令塔による白飯と肉の配分ミスにより援軍の見込みもありません!」

白飯軍参謀「将軍様のもとにたどり着くのも時間の問題かと!今は引き時です!」

 

白飯軍将軍「うむ。全員食道へと撤退じゃ」

白身をまとった豚肉将軍「おっとそうはさせませんよ」ドロオッ

白飯軍兵長「なに!もうこんなところまで攻め込んでいたのか!!」

白飯軍「うわーーもうだめだーーー逃げろおお」

白飯軍隊長「くっ・・ここまでか。無念・・」オエッ

白飯軍伍長「うわあ隊長!!くっそおおお」オエッ

 

そぼろ兵卒×5「でやああ将軍の首はもらいだあ」

白飯軍総長「ぬん!!」ズバズバズバ

そぼろ兵卒×5「そぼろおおおおお」シュパア

白飯軍総長「将軍!あなただけでも今すぐにお逃げください!」

白飯軍将軍「いや、もう無駄なようだ。完全に包囲されてしまった」

 

赤肉隊長「ほおおう、限界を超えたその体でもなお五人斬り。素晴らしい、さすがは由緒正しきコシヒカリ戦士だ。ここで殺すのはもったいないほどだ」

白飯伍長「おまえら!一体何が目的なんだ!」

白肉隊長「ほっほっほ・・私たちはただこの肉体に貢献したい・・健全な肉体を願い、行くべき場所に行こうとしている。ただそれだけです。悪者扱いをされては困る」

白飯総長「だが美濃部が肉を受け付けられないことは知っているはずだ!おまえらがやっていることは立派な侵略だ!」

牛ロース「ほお・・そこまで言うなら逆に聞きますが、このまま肉を拒絶していて、この肉体がうまくいくとでも思っているのですか?過去の経験を言い訳にし、自分の好きなものばかり摂取していれば、いずれは健康に害をきたすことになるでしょう。私たちは来るべくして招かれた存在なのです。」

白飯総長「そんなはずはない!おまえらは自分が食べてもらえることだけを考え、白飯を隠れ蓑にして奇襲をしかけてきた卑怯者だ!」

硬い肉の筋「そういう勝手な想像は口の外を見てから行って欲しいものだなぁ~」

白飯総長「口の外だと・・あ、あれは!!!」

 

箸「やあやっと気づいたか。そうだ、私が今回の襲撃の発起人であり、真の黒幕だ」

白飯伍長「お、俺たちの味方だった箸が!!そ、そんな・・」

白飯参謀「くっ・・信じれれん・・絶望だ」ドサッ

 

肉の塊将軍「と、いうことだ。最期になにか言い残したことはあるか?」

白飯将軍「それでは一つ。箸よ、なぜこのようなことを企てた?お前は鶏そぼろですら皿の端によせる、完璧な肉排撃主義者(レイシスト)だったはずだ」

箸「気が変わったのさ・・この世界で肉を食わずには生きていけない。おかわりをするふりをして全ての肉を鍋に返すような上層部のやり方に嫌気がさした。こいつらは真に美濃部のことを思って行動してはいない。ただ「えづき」という目の前の危機から逃げて、保身を図っているだけだったことに気付いちまったんだ。」

白飯軍総長「愚かなことを・・!それでお前は満足か!かつての主君に背いた罪悪感はないのか?」

箸「罪悪感?そんなことは一度も感じたことがないね。むしろこれまで罪のないお肉たちを廃棄場に送っていた罪滅ぼしを始めたのさ。」

白飯軍将軍「その罪滅ぼしが白飯の大量虐殺につながったとしても、お主は胸を張って今の自分に満足できるというのだな?」

箸「・・・」

 

肉の塊将軍「言いたいことはあらかた言い終わったか?ではそろそろこの戦いに決着をつけるとしよう。」ドロオッ

 

白飯軍総長「うおおおそうはさせるかああ ネギ!紅生薑!こい!」

ネギ「ネギィ!」

紅生姜「ベニィ!」

グチャァグチャアグチャア

 

白飯軍「ひいいい!総長たちまでやられてしまった!!」

白肉隊長「さあ、チェックメイトといったところだね、白飯さん達」

 

ゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴ・・・

 

牛ロース「・・・?まて、口内の様子が変だ。唾液の分泌量が異常に増えている!」

肉の筋「なんだ!何が起こっている!!!」

白飯軍将軍「お主らは道を誤ったのじゃ。食道はお主らを受け付けん。こうなればもう終わりじゃ。」

肉の塊将軍「なんだと!!まさか・・」

ゴオオオオ

肉軍「なんだ?舌が急に揺れ始・・うわああああ」オエエエ

 

 

白飯軍将軍「お主らは道を誤った・・そう言ったが、正しくは我々は道を間違えた、じゃろうな。我々は仲良く手を携えながら食道へと下って行くべきだった。どちらが一番だなんて争うこと自体が間違いだったんじゃ。」

箸「そんな、、胃液が逆流してくる!!!」

白飯軍将軍「箸よ・・お前はまだ若い。今回の過ちを決して忘れずに生きていくのじゃ。そうすれば二度とこのような惨劇を繰り返すことはない」

箸「う、、そんな、、こんなはずじゃ、、」

白飯軍将軍「さらばじゃ、箸よ。お主の持ってくるマヨネーズ、海苔、梅干しなどの食材はどれも刺激的じゃった・・今後も生かしていくのじゃぞ。」ザアアアア

箸「そんな、、そんな、、うわああああああああ」

 

・・・・・

 

先生「なにぼーっとしてんの!早く食べなさい!」

俺「オエッもう牛めし食べるの無理・・」

先生「こら!好き嫌いしないで食べなさい!今日という今日はお残しは許しません!!」

俺「うえええ」

 

~終わり~

 

ベジタリアンだった頃の思い出〜恐怖の給食編〜

連載が大幅に遅れてすみません。

みなさん、GWですね。GWといえば高校の時に家の近くの駒沢公園でやっていた肉フェスに行ったことがあります。そこで売ってた肉が高い割に全然噛み切れなくて口の中でゲル化現象が起きはじめてたので、やむなくこっそりゴミ箱に吐き捨てたんですが友人に見られてドン引きされたのがいい思い出です。

 

[前回のあらすじ]

わずか6歳の時に牛の製造過程を目の当たりにし、肉が食べられなくなってしまった少年みのべ。はたしてどうなるのか・・

 

 

ハンバーグが食べれなくなってしまった俺は、次々と連鎖し、自分の中で肉が入った料理が食べれなくなった。オムライス、カレーライス、チャーハン、ミートスパ、、そう、肉が入った料理=ほとんどすべての食事である。

 

~ある日の美濃部家の風景~

母「はい今日の晩御飯よー」

おれ「(鳥そぼろか・・)」

パクッ

おれ「!!(脳内に牛の血まみれの死体が突如フラッシュバックし、口の中に広がる鳥の旨味とともに脳内を血まみれの鳥が埋め尽くす)」

おれ「ウオエえあqwせdrftgyふj(言葉にならないえづきと共にお皿に特製ミートボールを排出)」

母「」

 

これが母の料理のモチベーションをさげ、冷凍料理路線に移行するきっかけを作ってしまったことをこの時のおれはまだしらない(→番外編「お弁当冷凍食品パズルゲーム」に続く)

 

しかし、家で食べる時はまだ良かったのだ。えづいたところをみた母親はやがて俺が好きなおにぎりや野菜中心の料理にシフトしていってくれたからだ。本当の地獄は小学校の給食にあった。。

 

 

~小学校の昼休み~

この日は学校で初めての給食。みんなテンションマックスだ。早速前の方では牛乳争奪戦が始まっている。俺も近くのテーブルで固まって友達と給食を食べようとしていた。

 

けんたくん「よっしゃー給食だ!たべよーぜー!!」

おれ「うん!」

しかし、手をつけようとするとー

 

俺「あれ、、パンしか食べれるものない」

 

そう、学校の給食は非常に栄養のバランスを考えて作られている。それゆえに、全食材に肉が入っていないなんていう確率はほぼゼロに近かった。

 

けんたくんたち「よっしゃー外あそびにいこうぜ!」

俺「うん!」

先生「待ちなさい、残してるでしょ」

俺「え・・でも昼休みが」

先生「好き嫌いは許しません。」

けんたくんたち「じゃあな美濃部!」

俺「え、俺も、え、、」

先生「(仁王立ちで鬼の形相)」

 

 

次々とあそびに行ってしまう周りの友達。掃除すると言われ、机に給食を乗せたまま後ろに下がる俺…

辛い時間だった。今思い出してもなんて孤独だったんだろう。すべてはあの牛の解体シーンのせいだ。机と机に挟まれながら埃の舞う教室の隅っこで肉を突っつく。「悪いのは俺じゃない!動物を大切にしない傲慢な人間たちの方だ!」そう思いながら愚かな人間の業(カルマ)を恨んだ。しかし魚はなぜか食べれた。

 

そんな低学年を過ごした俺だったが、やがて高学年になると給食をおかわりするふりをしてドバッと残飯を鍋に戻すという荒技や、野菜が嫌いな奴と肉と野菜をトレードするという交渉スキルを手に入れたため、また、長きにわたる矯正の結果徐々に偏食は改善してきていた。そんな時に父親に連れて行ってもらった高級料理店で、起死回生の食べ物に出会うことになる。それは・・

(→次回、「驚愕のサイコロステーキ編」に続く)

 

ベジタリアンだった頃の思い出〜発症編〜

どうもみなさん。4年生になったことに驚きを隠せない美濃部です。

今日は自己分析もかねて就活の休憩にコラムを書いてみることにしました。

わりと自分の過去を振り返ってる人が多いので・・(サンプル数2)

今回は、僕が肉を食えなかった時代を振り返っていきたいと思います!!

 

ということで今日は発症編ですね。誰が見てるかもわからないですけど勝手に連載スタートしちゃいま〜すよろしくおねがいしま〜す。

Once upon a time…

 

 

——あれは今でもはっきりと覚えている。・・たしか5歳か6歳の時。

小三まで兵庫に住んでいた俺は家族と一緒に神戸フルーツフラワーパークという地方のテーマパークによく来ていた。この当時はディズニーなんてしょっちゅう行けなかったから、美濃部家の中では「三大・家族で気軽に行ける遊園地」としてしょっちゅう遊びに行っていたことを覚えている。(残り二つは宝塚ファミリーランドとおもちゃ王国。ご存知の方はいるだろうか。)

 

そしてその日は「牛肉ができるまで」という博物館の中のいちコーナーに来ていた(今思えばなんでこんなものがテーマパークにあったのかは謎)

 

その時にみたものは今でも脳に焼きついている。そう、それは。

・・・なんともおぞましい、血まみれになった牛の逆さ吊りだった。

 

ぼく(5歳)「これなあに??ぼくこわい・・」

父「あーこれはね、お肉の製造過程なんだよ」

ぼく(5歳)「せいぞうかてい??」

父「そう、これが加工されて、みんなが食べれるようなお肉の料理になるんだよ」

 

え・・

 

ぼく(5歳)「え、じゃあぼくが今までたべてきたものも・・」

 

父「そうだね、涼の大好きなハンバーグとかもこの牛さんがいるから食べれるんだよ」

ぼく「」(言葉を失い、呆然と立ち尽くす)

 

こうして俺は肉食べれない症候群を発症した。無理もない。幼心にあの牛の姿はあまりにも強烈すぎたのだ。5歳にして人間の罪深さについて考えることになってしまったのだ。

 

そしてその時の俺は知らなかった。

これから10年間続く、肉との熾烈な戦いの幕が開けることになるとはー

〜地獄の給食編へと続く〜